育休は増えているのに、出産後の復職が増えない理由とは?

保育園の存在

出産後大企業と中小企業では出産後の育児休暇に大きな違いがあります。
大企業では育児休暇を取得する方が多いですし、ある調べによると大手銀行の産休、育児休暇取得者は10人に1人という割合だったといいますから、多くの方が育児休暇を取得していると考えられます。

でも、育児休暇から実際に復職したという人は増えていないという現状があります。
つまり、育児休暇を取得してから復職することなく退職する女性が多いという事になります。

保育園の待機児童の問題も、ニュースで大きく取り上げられるなどしていますが、実際に保育園数は増えていますし、定員充足率も上がっています。
保育園に落ちたから働けないとして話題になった問題も、都市部についての問題で、地方、特に田舎と呼ばれる地域では、保育園が定員割れするような現状で、保育園の待機児童問題も、都市部の問題といえます。

なぜ育児休暇後に退職するのか

これには仕組みがあり、育児休暇を取得すると育児休業給付金の受給があり、しかも、取得した人は厚生年金と健康保険料の免除(支払ったとみなす免除)があります。
さらに育児休暇を取得する以前に、その企業で12か月以上働いていたという事実があれば、休業前所得の半分の給付金が交付されるという手厚い制度です。

ここでもう一つ、おいしい話があります。
育児休暇を取得しぎりぎりまで利用した上で、そこで自己都合退職とすれば、失業給付金も受給できるのです。
そのため、もしも受給資格の為の日数が足りないようなら、足りない日数分復職してその後、退職されるという方もいるのです。

手厚い育児休暇があるから、復職せずに退職してしまう女性もいる、ということがわかります。
確かにこんなに手厚い制度があって多くのお金を受給できるのなら、復職は後からでいいや、とりあえず利用しようという人が多くなっても仕方ないと感じます。

育児休暇中、職場は大変なんです

私もフリーランスになる前、子供を産む前は企業で事務をしていたのですが、確かに育児休暇中、その方の刷るべき仕事をみんなでこなすのは大変でした。
責任ある部署にいる人ならなおさらです。
大企業は事務職を派遣とか契約などに切り替えて、育児休暇中だけ働く人を募集するという事が出来ますが、民間、中小企業はそうもいきません。

一人少ない状態を中小企業というぎりぎりの人員で業務をこなしている会社が補っていくというのはかなり大変です。
派遣を雇用しても、仕事を覚えるころには育児休暇中の社員が戻ってきますから、その労力も惜しい、となれば今いる社員でサポートしていくしかないという事になります。
しかし!こうしてほかの社員がサポートしてきたのに、結局育児休暇後、復職、家の事情で退職しますでは、いい加減にしてくれよという気持ちもなります。
こうなると、これまでのように「どうせ退職するのなら育児休暇の前に、退職してくれる方が次の人員をしっかり確保できるのでありがたい」という事になってしまうのです。

そうじゃないまじめな人もいます

本当にお子さんを出産後、家庭の事情が大きく変わり復職したいけれどどうにもできず、結局退職しなければならなかったという方もいます。
復職する環境を作りたかったけれど、会社がそういう体質ではなく、妊娠したらいつ退職するの?という雰囲気になっていたという方もいます。
働きたい気持ちをしっかり持っていて、復職したくてもできないという方もいるんです。
育児休暇の制度が企業に大きな負担をかけないような何かの施策を作ってくれたらいいのですが、今のままでは女性が復職する環境にない状態といえます。

働くママは何を重要視する?子育て中の働き方について

データを見てみよう

子育て中の考え方私のように幼い子供を持って働くママたちはとても多くなっています。
確かに、共働きじゃないと経済的にやっていけないという家庭もありますし、将来子供にかかる教育費などを考えると、やっぱり働くこうと思うママたちが多いというのも納得です。
政府の方々は少子化がどうのこうのっていってますが、働くママたちの雇用条件とか、保育園の問題とか、教育費用とか色々なものがもっとクリアになっていかないと無理があります。

話がそれてしまいましたが、2012年のデータを見ると、24歳から44歳の女性が働く割合、50%を超えています。
確かにそうでしょう。

私のまわりも正社員、パート、アルバイトなど働く女性だらけです。
私はフリーランスという立場でお仕事させていただいていますが、それでも子育ては大変です。
自宅で仕事するという環境だからこそ大変という事もありますが、外に働きに出るママたちも苦労は尽きないでしょう。

フリーランスで働く人も、私のように収入をとにかくたくさん得たいという人は、旦那の扶養に入る事が出来ません。
それが嫌という人は、収入を130万円以下に抑えて扶養でいられるように計算しながら働いています。
どっちがいいのか?と考えると家庭の状況によって違うので何とも言えないのですけど、ママたちは「何を重要視して」働いているのでしょう。

正社員はやっぱり魅力的?

私は運よくライターとしてある程度稼ぐことができるようになったので、フリーランスで働くことが出来ています。
でも子供を産む前の職場に復帰したり、新たに再就職をする等、多くのママたちが、子育てをしながら社会に戻っています。

外に働きに行くママたちの中で絶対に正社員がいいという方も多いです。
正社員のメリットは、何より安定的な収入、それに社会保険に入れるし、老後、国民年金+老齢年金を受け取る事が出来るという魅力があります。

資格試験なども積極的に受けさせてくれる企業が多いですし、企業内部に昇格試験があり、女性もどんどん責任ある立場にスキルアップしている女性も多いです。
でも正社員という立場になると残業も断れなくなりますし、日曜日など休日に仕事があればでなければならないし、パパや祖父母、それに保育園をしっかり確保する等、お子さんが小さい頃は特に会社と子育てのはざまで大変でしょう。

派遣・パート・アルバイトという働き方

正社員とは違い、責任がないとはいっても仕事をするという事に変わりありませんから、仕事するのであればどんな立場でも、責任を持つことが必要です。
でも、やはりパートやアルバイトは正社員と比較すると、残業をいわれても用事があれば断れますし、シフトなど自分が入れる時に入る、という形にできます。

時間帯や働く曜日などを決めて、自分のスケジュールで動くことができるという魅力がありますが、逆に、いつ雇用関係を切られるかわかりませんし、保障が何もありません。
社会保険へ加入させてくれる企業もありますが、退職金や賞与などもありませんから、安定という点では正社員の方が圧倒的に魅力的です。
派遣は契約期間内で働くという雇用形態ですが、景気が一気に悪くなってきたとき見られたように、派遣切りが行われることもありますので、パート、アルバイト同様、保障がない働き方になることは否めません。

何が主軸となるのかよく考えて働くことが大切

将来を考えて若いうちに正社員となっておいて、子供が大きくなったとき、バリバリ働ける状態でいたい、子供のことが第一だから、子供に負担となるような働き方はしたくない、保育園は入れないし祖父母は午後それぞれ趣味があるので、午前中だけ働きたい、この様に、自分がどのように働く気持ちでいるのかをはっきりさせておくべきです。

私は将来の事を見据えて働きたいと思ったけれど、私も夫も実家が遠い、保育園に預けるのも難しい、じゃ、今働けるといえばフリーランスがいいのかも……と踏ん張って、私の中では、予定通りの現在となっています。
これも、本当によく考えて、夫ともよく相談しました。
家族がどのくらい協力してくれるのか、絶対にはずせない仕事がある時、頼れる人がいるか、こうしたことをよく考えてみなさんどのような雇用がいいか判断しているのです。

国が違えば働き方もそれぞれ!「北欧」に学ぶ女性の働き方

少子高齢化の日本で働くママになるということ

学ぶ女性ニュースを見ていると、保育園問題やママたちの働く環境についていつも議論されているし、報道の中でもママたちの働く環境が整わないことには、少子化に歯止めをかけるなんて無理という話がされています。
日本ではもともと、男性が働く、女性が家を守るという歴史があり、その歴史を引きずりながら、制度改革などを行いつつ、やっと女性が社会的な地位を持てるまでになってきていますが、まだまだ多くのママたちが働けない事実がありますし、我慢してストレスをためながら必死に育児と家事を両立されている現実があります。
海外ではどうなのかというと、確実にママたちが働く環境が歴史的に違うという事がわかります。

北欧にみるママたちの働く環境

北欧では労働組合の力がしっかりしていて、第二次世界大戦後という早い段階から、「長時間労働」について排除を進めてきました。
制度を見ると日本同様、週40時間労働です。

では変わりないじゃないかと思いますが、もともと北欧では残業するという概念がありません。
最低でも5週間の有給休暇を取らなければならないという事が法的に決められているため、デンマークなどでは週平均33時間労働です。
という事は日本と大分差がある事がわかります。

日本からするとうらやましい限りなのですが、子供を迎えに行く際には15時退社が認められているといいますし、家で仕事できる環境を整えている企業も多く、その場合、自宅でどの程度パソコンを起動したかによって就業時間として認めてくれるという事です。
日本の働くママたちが見たら、どうしてこんなに違うのかと歯ぎしりしそうです。

パパたちが育児休業を取る事が「前提」の制度がある

1993年にはノルウェーでパパ・クオータ制度が始まっています。
パパが育児に参加するのは当然という事で、松林とも育児休暇を取得する事を前提としたのです。
しかもこれ、矯正に近いと感じるほどで、パパが育児休暇を取得しない場合、母も育児休暇を取得できなくなるので、必然的にパパも取得するようになります。

育児休暇は44週間以内で、その間のお給料は100%保障されています。
こうしたことをうけてノルウェーでは90%のパパたちが育児休暇を取得するのだとか。
この制度は現在、スウェーデンでも始まっていて、すでに80%のパパたちが育児休暇を取っているというのです。

もちろんママたちはこうした素晴らしい環境の中、仕事を持つ選択をします。
実にスウェーデンではママたちの中で専業主婦はたった2%しかいないというのですから、日本のまま立野ため息が聞こえてきそうです。

女性が本当に社会進出できているか?

日本では結婚・出産で会社を辞めるのが当然というイメージがありました。
現在こそ、育児休暇を取得して復職されるママたちがいますが、それでも今までと違う部署に勝手に変えられていたなど、問題になる事が多いです。
北欧では人口の半分を占める女性が買い物をしたり、女性に何かのサービスを提供する場合に、女性の力が必要で、女性が社会に貢献できる社会を作る事が生産性をあげることにつながると考えています。
実に合理的です。

日本も介護や医療分野など、常に需要が追い付かない業種も多く、人材が欲しいと思う業界も多いはずです。
でもそこに当てはめることができるママたちという人材が、働く環境がないから困るのです。
国が違うとこうも考え方が違うのかとため息が出ますが、現在の日本の制度があっても現実的に制度に沿った働き方を拒む企業が多いのですから、企業への教育や制度改革も必要となるのでしょう。